Quench / Flux

独特のフルオン系サウンドで人気の高いオーストラリア発Sundance Rec.のサブ・レーベルUp Rec.から、同国タスマニア出身のプロデューサーBen Paetzのソロ・プロジェクトQuenchのデビュー・アルバムがリリース! ロシアの名門Vertigo Rec.から2008年にリリースされたコンピ『Omnipresence』にTerrafractyとのコラボーレーションで参加していたアーティストです。(今作でも8曲目にTerrafractyとのコラボを収録）

音の方は、Sundance系のメランコリックなメロディ、フォレストのダークでミステリアスな要素、オージー特有のツイステッド感を織り交ぜたような、奥行きを感じさせる空間系のハーフミッドナイト／ハーフモーニングな強力グルーヴを提示。ファットでグルーヴィーなボトムをベースに、弾きすぎていない抑えの効いたメロディ旋律、ミステリアスな空間音、ツイストの効いたトビ音、雰囲気醸し出す様々なサンプル・エフェクトが重層的に絡みあった独特のサウンドスケープにどんどん引き込まれていく展開。メロディックながらシリアスな質感と、シャープに曲げの効いたアシッド・シンセのトリップ感、クール＆アッパーな楽曲構成が一体となり、音にハマって踊らせてくれます。どの曲も空間処理やアレンジが独特で、大量生産的なアゲアゲ・フルオンとは一線を画すクオリティ。Sundance Rec.やUp Rec.が好きな方はもちろん、オージー系ミドル・グルーヴといえるサウンドは幅広くフルオン系のDJ/リスナーにオススメしたい一枚!!

1. Fart Machine
2. Funkatron
3. Scary Door
4. Pavor Nocturnus
5. Strong
6. Dream
7. Splinter
8. The Mighty Gecko (With Terrafractyl)
9. Crack Spider
10. Silence